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眼科検査のグノーティ・セアウトン
[編集] 山下英俊(山形大学医学部眼科学教室教授)谷原秀信(熊本大学大学院生命科学研究部視機能病態学分野教授)
[定価](14,800円+税)
[ISBN]978-4-916166-37-1
B5変型判、並製本、オールカラー、380頁、写真・図・表874点
眼科検査の死角を知ろう! 教科書には載っていない検査の落とし穴をエキスパートが徹底解説
本書は,まず眼科診療のうち診断能力の向上を目指すために読む本として企画されました.なかでも,日常診療で行われる臨床検査の重要性に着目し,その適切な選択,効果的な用い方と情報の見方について記述することを目的としています.
本書の表題にある「グノーティ・セアウトン(gnothi seauton)」とは,古代ギリシャの格言で“汝自身を知れ”という意味をもつ言葉です.
(中略)自分がこれまでに獲得した技量や能力を過信することなく,常に新たな知に対して謙虚であれ,という自戒のこめられた言葉といえるでしょう.そして,“この検査では,ここが見えない”という副題が示すように,本書では,日常検査での過信や惰性を戒めつつ,いつもとは少し違った視点から眼科検査を見つめ直して,検査の思わぬ落とし穴や見逃しがちなポイントを考えてみよう,という主旨で項目が集められています.これらの項目は,百科辞書的に網羅的に提示されているものではなく,それぞれの分野のエキスパートの先生方が,想定される日常診療におけるプライオリティに基づいて選抜したものとなっています.眼科分野での広範な検査,診断の中から,その本質につながる問題を提起し,基礎から学びつつコンセプトを理解できるようなテーマ設定と記述内容を心がけました.
(編者「序」より一部抜粋)